顕微鏡検査

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歯周内科学とは

歯科界の新しい分野「歯周内科学」。これまでとまったく異なったあたらしい考え方。お薬で歯周病を治してしまう治療の総称です。歯科における2大疾患といえば、「虫歯」と「歯周病」。これは現在の歯科医療においては、感染症であるという結論になっています。

では、なぜ感染症なのに治らないのでしょうか。医科において一般的な感染症は風邪です。一般的な風邪であれば医師の指示に従ってきちんと薬を飲めば、ほとんどの場合、治ってしまいます。では、歯周病も同じように治らないのでしょうか。現在の歯周病治療は外科的な処置が主流です。しかし、それは歯科医師が特殊な技術を持ち、患者さんも歯磨きがうまくできるという厳しい条件下でないと、良い結果が生まれないのです。どんな条件下においても同じ方法で、簡単に良い結果が生まれる方法はないものかと、多くの歯科医師が知恵を出し合った結果生まれたのが、薬で歯周病を治す歯周内科という治療法なのです。

歯周内科治療の治療方法

この治療方法には4つの大きなポイントがあります。

  1. 位相差顕微鏡での菌の確認
  2. 細菌の除去薬剤の内服
  3. カビの除去薬剤あるいはカビとり歯磨き剤での歯磨き
  4. 除菌後の歯石とり

特に1は、非常に大きなポイントです。位相差顕微鏡でお口の中の菌を確認しなくてはなりません。歯周病菌がいるのか、カビが多いのか、あるいは非常にきれいなのか。位相差顕微鏡で確認しないと、お薬の選択ができないのです。

どうやって歯周病は進行するのでしょうか

Step1
カビが歯ぐきについて根を下ろし炎症を起こします。
症状:歯ぐきの赤み、時々出血する
Step2
炎症によって歯ぐきが腫れ、歯と歯ぐきの間の溝が汚れやすくなり、カビがさらに奥で炎症をおこします。
症状:歯ぐきの赤み、時々出血する
Step3
歯と歯ぐきの間にポケットができます。歯周ポケットといいます。ここに歯周病菌がたまり、炎症がひどくなり、骨が溶けていきます。
症状:歯ぐきの炎症、時々腫れる、赤みの悪化
Step4
歯周ポケットはさらに深くなり、よりたくさんの菌がたまっていきます。
症状:歯ぐきを押すと膿が出る
Step5
骨はさらに溶け歯周ポケットはさらに深くなり、さらに多くの菌がたまっていきます。
症状:口臭がさらに悪化、出血がひどい、歯が揺れる、噛むといたい、膿がでる、歯ぐきがよく腫れる
Step6
最後には歯の周りに骨がなくなってしまい、グラグラになり、抜かないといけなくなります。
症状:歯が痛くて噛めない、歯が揺れて噛めない、歯ぐきがいつも腫れている

感染経路

生まれたときには人のお口の中には歯周病菌は存在しません。しかし、もともといない歯周病菌がなぜ今お口の中にいるかというと、人からうつされているのです。いまも、家族の間でうつしあっている状態にあるかもしれません。回し飲みや回し食い、箸の使いまわし、キス、くしゃみなどが感染ルートとしてあげられます。菌が再びお口の中に入ってくると、お口の中で定着して歯周病を発症する可能性が出てくるということになります。特に危険なのは性感染です。せっかく歯周病を治してもパートナーからうつされたのでは意味がありません、パートナーの方と同時に治療なさることをおすすめします。

再発を予防するには

カビ菌は口腔内常在菌といって、お口の中に必ず住み着いている菌です。徹底的にやっつけても、空気中や食べ物や手の指などから再びお口に戻ってきます。全滅させることは不可能なのです。ですから毎日の歯磨きと歯科医院における定期的なプロフェッショナルクリーニングが大切です。カビ菌が増えすぎると歯ぐきが腫れるなど、悪い影響がでてきます。また、カビ菌は歯周病菌の快適な住みかにもなりますので歯周病菌が再感染しやすくなります。定期的に歯科医院に通って、歯周病菌が再感染していないか、カビ菌が増えすぎていないか、顕微鏡で確認しカビ菌が増えすぎないように専用の器具を用いてクリーニングを行う必要があります。

●標準的な費用

●歯周内科治療にともなう一般的なリスク・副作用

薬の副作用として、まれに下痢や倦怠感、薬疹などが現れる可能性があります。
さらに、歯周病の原因は歯周病菌と噛み合わせの不具合によるので、治療後に再び歯周病菌に感染したり、噛み合わせが変わると再発のリスクがあります。

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